「あれ」ってどれ?一方通行ではなく相手の視点になって会話をする。
- 2017.10.02
- 日常で感じること
会話でついつい「あれ」という表現をつかうことありませんか?
私は仕事に限らず、普段の会話でも意識しないと使ってしまいそうです。
今までの人生で蓄積したクセは、意識しないとなかなか直りません。
具体性がなくて何を言っているか分からない
前掲の「あれ」に限らず次のような話を職場で聞くことありませんか?
「あれってどうなった?」
「時間あったらやっておいて」
「いい感じに進めてといて」
「前やったやつみたいな感じでよろしく」
これらは一見説明をしているようですが、実際には具体性が全くありません。
文章にしてみて改めて感じました。
なので、言ってる意味や相手にどうしてほしいのか、さっぱり分かりません。
でも、言ってる本人はちゃんと説明したと思っています。
(むしろ雰囲気で感じ取るのが社会人である、くらいに思ってるかもしれません。)
同じ調子でお客様に話すときにも「あれ」なんて曖昧な表現をしたのでは
「この人、何を言っているのだろう?」てことになりかねません。
自分本位で話しているだけ
なぜ「あれ」などの曖昧なそんな表現をするのか
私自身の経験やまわりで使っている人をみて考えてみました。
思いつくり理由は2つです。
まず1つ目は、説明を省きたいから。
例えば、以前依頼したAという仕事の進捗を確認したいときに
「あれってどうなった?」と聞いたとします。
それに対して、相手が「ああ、Aの件はですね・・・」と返して来れば
Aと説明を省くことができわけです。
逆に、相手が何のことか分からずに聞き返してくれば、Aの件であることを伝えればいい。
おお、聞かれるまで余計な説明しなくていいなら楽で合理的!というわけです。
でもAに入るのって「先週お願いした□□社の決算」とか「来週期限の▲▲社の資料作成」あたりです。
それを省略できたところでたかが数秒です。
むしろ相手に聞き返させる労力と時間をムダにしています。
「あれ」を使う理由の2つ目は
「話を聞いている相手は自分と同じ事を考えている」と勝手に思っているからです。
要は、「あれ」とか「それ」といえば相手が何のことか分かるだろうという前提で
話をするわけです。
私は昔から特に2つ目の傾向がありました。
言えばわかると思って話すので、相手が理解できずに質問してくると
「そんなことも分からないのか」とばかりに口調を強くして改めて説明することもありました。
冷静に考えると相手の立場になって考えていない私って最悪でした。
良くないと思い、直すように意識したので随分改善できたと思います。
また最近は、私のまわりで同じような話し方をする人をみます。
そんなときは過去の自分を恥ずかしく思うとともに、
「もう絶対にやらないぞ」と反面教師にしています。
1つ目、2つ目どちらの理由も結局は自分本位で話をしています。
相手の存在を無視していると言っても良いかも知れません。
相手の立場になって話す
会話は必ず相手がいます。
相手に伝わらなければ意味がありません。
生活をしていれば家庭や学校、職場、趣味の場など色々な場面で人と接します。
そこで接する人たちと少しでもいい関係を築きたいなら
相手の立場に立って話したり、話すことに限らず行動したり接することが大切だと思います。
私は税理士なので、仕事ではお客様に説明する場面が少なくありません。
そこで、お客様の理解度を無視して専門用語を捲し立てたところで意味がありません。
専門用語をかみ砕いて、分かるように説明すべきです。
(そうしない「先生」が少なくないのがこの業界なので残念ですが)
【編集後記】
そういえば、昔の職場で非常に感覚の合う人がいました。
その人とは「あうんの呼吸」とうか、
「あの時のあれ、どうなってます?」
「あぁ、あれはですね・・・」って会話が本当に成り立ってました。
そんな人に出会うのはかなり稀でしょうが。
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