頻繁に担当が変わらないほうが良いと思っている理由
- 2021.12.02
- 仕事観
税理士事務所とつきあっていると担当者に変わることがあります。
事務所によっては頻繁に変わることも。
私はお客様側でかんがえたときにあまり担当が変わるのはいいことではないと思っており、
担当が変わらないひとりで税理事業をやっています。
関係がリセットされる
事業会社に勤めていたころ、銀行さんの対応をしていました。
決算資料を渡したり、手続きで書類を書いたり、会社の事業説明などをしていました。
良くしていただいた担当者もいましたが、銀行あるあるで2,3年すると皆さん異動されていきます。
異動自体は癒着を防ぐなど理由はあるのは理解してます。
ただ、担当者が変わると関係がリセットしてしまうことが多いです。
ある程度引き継ぎはされているのでしょうが、1から10まで引き継がれていることはありません。
銀行さんに限らず仕事の引き継ぎに抜けがあった、いうのはあるあるでしょうけど。
わが身を振り返って、私も税理士事務所に勤務していたときは、割と担当変更があってお客さまをほかに人に引き継いでいました。
気をつけていても後で振り返ると、漏れがあったりその会社特有の処理があると完璧に引き継げていなかったと思うことがあります。
引き継ぎに漏れがあると、お客さまにもお手間や迷惑をかけてしまうことになるのであまり担当変更はしたくないと、当時から思っていました。
例えば、銀行の担当者さんが変わると、同じ銀行さんに同じ話を何度かさせてもらいました。
会社の成り立ちとか従業員数とか事業内容の説明とか。
しかも、取引銀行が多いとそれだけ担当者が変わる回数も増えます。
何度も同じ話をしたおかげ(?)で、事業内容をより理解できたのは良かったですが。
今は税理士業を自分だけでやっていますし、当面誰かを雇うつもりもないのでお客さまの担当が変わることもありません。
情報が洩れる可能性が増える
担当が何度も変わると、お客さまの内情を知っている人が増えます。
税理士事務所というのは、お客さまの個人情報をかなり知る立場にあります。
会社の売上、株主構成などは税金の申告をするために必要なのでお客さまからすんなりと教えていただけます。
それだけでなく、業務によってはさらに深い情報も見ることになります。
たとえば、年末調整をお任せいただくと、社長や従業員さんの年齢や年収、家族構成などを知ることになります。
こういった情報は、きちんと管理しないといけませんし、外部に漏らしてはいけません。
外部に対しては、漏洩しないようにしっかり管理していても事務所の内部ではそうとも限りません。
事務所内ではお客様の情報共有をしますし、担当が変われば会社の情報も引き継がれます。
そうすると、複数の人が会社や従業員さんの情報を知ることになります。
事務所内で情報共有している分にはそれほど問題ないですが、税理士事務所も人が増えてくると、一定数の人が辞めていきます。
人に入れ替えが多い業界なので、事務所によっては会社や従業員さんの情報を知る人がどんどん辞めていく、という状態になります。
辞めた後に人の情報をべらべら漏らす人は少ないと思いますが、そういった状態は私ならあまり気持ちのいいものではないなと。
お客さまを直接見たい
税理士として独立して、自分を選んでくれたお客さまは自分が担当したいと思っています。
自分が担当すれば、お客さまのことを良く見られますし、お客様の状況や事業内容なども理解しやすいです。
ある程度の規模になると、営業担当がどんどんお客さまを連れてきて、業務担当が処理をして、所長はハンコを押すだけでどんなお客さまが知らないこともあるあるみたいです。
ときには、お客様の税務調査があって、その立ち合いにいったときに「はじめまして」とあいさつするケースもあるとか。
ハンコを押すだけ、は怖くてとてもできません。
そして、なにより私を選んでいただいたのに実際は何も見ていない、というのは失礼だと思っています。
数ある税理士のなかから私を選んでいただいたので、自分が表に立っていたいと思います。
【編集後記】
午前は、一日遅れで月初なので自社の11月の締めを、個人法人ともに。
午後は、ブログ執筆、給与計算のお客さまから勤怠が届いたのでその対応など。
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