お客様の痛みを知りたいから独立した
- 2021.09.10
- 独立
今は独立してひとりで仕事をしています。
独立した理由は、「独立してひとりで仕事がしたい」とそのままです。
ただ、それ以外に理由があります。
そのひとつが、お客様の苦労や痛みを理解したかったからです。
独立したら全て自分でやらないといけない
独立して一人で仕事をするなら、すべて自分でやらないといけません。
たとえば
・HPの運営
・営業
・経理
・融資(創業計画書など書類の対応)
そのほかに郵便物の確認やパソコンの購入や設定、必要な備品を買ったり納税するのも全部自分です。
人には得意なことと苦手なことがあります。
全部自分でやるのは楽ではありません。
営業が得意な社長が自社HPの作成、運営が得意とは限りません。
私も経理や申告は得意でも営業は苦手ですし、ブログやHPなどやったことも作ったことがありませんでした。
頭では「独立するとやることが多くて大変」と思っていても、実際にやってみるとその大変さを実感します。
決めるのも全部自分
苦手な分野でも独立したら自分でやらないといけません。
お金を払って外注する手もあります。
我々税理士も、ある意味外注です。
ただ、外注するにしてもどこに頼むのか、予算はいくらかは自分で考えないといけません。
また、予算を決めるためには事業計画や資金繰りを考えないといけません。
(予算のためだけでなくても、ビジネスをするなら事業計画などは必要ですが)
独立してビジネスをするなら、自分で考えて行動することが求められます。
ですので大変ではありますが、全部自分で決められる自由があります。
誰かにお伺いを立てる必要がないのでめんどくさいことをやめる、減らすことも自分の判断だけで出来ます。
郵送しない、紙を使わない、窓口にいかない、などやりたくないことは自分の判断でしなくて済みます。
独立したことでお客様の痛みがよりわかる
税理士事務所にとってのお客様は基本的に独立してビジネスをしている方々です。
一方で、お客様を担当する職員はほとんどが雇われの身です。
私もそうでした。
雇われていると基本的に必要なことはすべて会社が準備してくれ、必要な手続きもやってくれます。
毎月決まった給与が振り込まれるので、ちゃんと仕事していればお金の心配もありません。
ですので雇われの身で特にリスクもとっていないし、独立するために手続きをしたこともないです。
それなのに、お客さまにアドバイスしている状況に違和感がありました。
いまは実際に独立して、ゼロから営業したり、融資や口座開設に苦労したり、お金がなくなって生活できなくなったらどうしようと毎日考えたりしています。
別に税理士として仕事するうえで経験する必要がない苦労かもしれません。
それでも独立したからこそ経験できましたし、
お客さまの気持ちや苦労を少しでも理解できる良い経験になったと思っています。
アイキャッチ画像は、先日届いた書類です。
信用保証協会から届いた書類で内容は、私の会社(合同会社)の決算書を金融機関に提出してほしい、というお願いでした。
保証協会付きの融資をうけていたので決算書を提出するのは当然と理解していますが、それはこの業界にいるからです。
このようなお願いが書面で来ることも知りませんでした。
(ちなみに1か月以上前に銀行に出していたのですが、なぜお願いが届いたのでしょう・・・)
お客さまの立場なら、いきなり保証協会から書類がきて「決算書を出してほしい」と言われたらびっくりするなと感じました。
これも実際に融資を受けたから経験できたなとプラスに考えています。
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