会社が配当しても費用にならない
※税制などは執筆時点の法令に基づいています。
節税の話をしているとまれに「配当金を支払うと経費になるのか?」という話が出てきます。
お金が出ていくので気持ちが分かりますが配当しても全く経費になりません。
配当金は税金を引いて残った利益を株主に配っているだけであり支払っても節税にはならないのです。
別に配当しなくてもいい
会社は必ず配当する義務はありません。
上場企業のなかでも配当しない会社はあります。
特に株のほとんどを社長が持っているオーナー企業は配当するなら役員報酬で受け取ったほうがいいでしょう。
個人が配当金を受け取ると配当所得となり税金が課されます。
払った会社では費用にならず、受け取った個人ではさらに税金が課されます。
所得税率が40%を超えるような方はもしかすると配当で受け取ったほうが得なケースがあるかもしれません。
ただ40%は「所得」が1,800万円以上の場合です。
所得でこれだけある人は少数派なので一般的には役員報酬で受け取ったほうがいいでしょう。
賞与を払ったり備品を買ったほうがいい
会社は配当しても節税にもならないどころか配当したお金は会社から失われます。
それに前述のとおり社長が株主なら社長にお金が残りますが税金を引かれるので100%は残りません。
配当でお金を失うなら、その代わりに賞与を払って従業員さんに還元したり必要な備品を前倒して買ったほうがいいかもしれません。
モチベーションが上がったり業務効率が良くなって会社のためにもなります。
それにこれらの支出は経費になるので節税にもなります。
まとめ
配当は費用になりません。
お金が出ていくなら会社にプラスになる使い方をしましょう。
【編集後記】
娘の身体が熱いので体温を測ったら38度を超えていました。
幸い、本人は具合悪そうではなく食欲もあるので頭を冷やしてあげて様子をみます。
かわいそうで代われるなら代わってあげたいです。
学生時代に私が手術したときに(一昨年亡くなった)祖母が私と代わってあげたいと言ってくれましたが、今なら少し気持ちが分かります。
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