勘定科目で悩んだときはどうすればいいのか?
- 2022.05.19
- 経理
日々、会計処理をしているとときどき「この経費の勘定科目はなんだろう?」と悩むことがあると思います。
そんな悩みが解決するヒントになればと。
勘定科目で悩む
会計処理をしていて科目に悩むのは、主に次の2パターンかと思います。
・該当する科目がなくて悩む
・該当しそうな科目が複数あってどれにするか悩む
どちらも「どの科目を使うか分からない」で同じですが、性質は全く違います。
ですが、どちらもあまり難しく考えなくても大丈夫です。
シンプルにしたり、ちょっと調べるコツさえわかれば対応できます。
該当する科目がなくて悩む
会計ソフトに入力しているとしっくりくる科目がない、というケースがあります。
こういった場合、取引自体がめずらしい、初見の取引で該当する科目がぱっと思いつかないケースが多いと思います。
会計ソフトにあらかじめ設定されている勘定科目はよく使われる一般的なものですので、そもそも珍しい取引の科目がないことがあります。
そういったときは、新たに勘定科目を追加してOKです。
問題は新しい勘定科目の名前ですが、これもあまり難しく考える必要はありません。
法律で、こういったときはこの科目でないといけない、という決まりはありません。
科目を見て取引の内容が想像できればひとまず問題ないでしょう。
ネットで「〇〇 勘定科目」と検索すれば仕訳例が出てくることも多いので、参考にするとよいかと。
該当しそうな科目が複数あってどれにするか悩む
次に科目の選択肢が複数あって悩む場合。
実務的にはこちらで悩むケースがほとんどかなと思います。
たとえば100円のボールペンを買ったとします。
このときの勘定科目は何でしょう?
筆記用具なので勘定科目は「事務用品費」ですかね。
他方、ちょっと見方を変えて社内備品とみることもできます。
そうすると、「消耗品費」でもよさそうです。
さて、会計ソフトを見ると、勘定科目として「事務用品費」と「消耗品費」の両方があります。
どちらにしたらいいのか悩みますね。
前に書いたように、科目から中身が想像できれば問題ありません。
ボールペンならどちらの科目でも意味が通りますので、「事務用品費」と「消耗品費」どちらでも処理上はOKです。
ただし、一度その科目を選んだらそれで処理し続けるようにしましょう。
また、悩む回数を減らすためにむやみに科目を増やしすぎないのもひとつの手です。
たとえば、車関連の経費で次のように細かく分ける必要はあるでしょうか?
・ガソリンは「ガソリン代」
・車検、メンテナンス代は「車両費」
・高速代は「旅費交通費」
財務データを見て経営判断するうえで、ここまで分ける必要があればやったほうがいいでしょう。
ただ、科目が増えると財務データの項目が多くなって見づらくなります。
科目が多いほど入力するために覚えたり思い出す作業が増えますし。
細かく分けることの実益を考えて判断したほうが良いでしょう。
雑費はなるべく避ける
勘定科目を選ぶとき、ひとまず経費と科目が大きくずれていないかを意識すればいいかと。
たとえば、商品を仕入れたのに消耗品費にしたり、給与を払ったのに外注費で処理するのはかなり問題ですので、こういった大きなずれがないように気をつけていただければと。
なお、「雑費」は極力使わないことをオススメします。
「雑」とあるように、科目が良く分からない経費、何に使ったかよくわからない支払いを雑費で処理されるケースが多いです。
もし雑費の金額が多くなるときは、新しく科目を作るのが良いでしょう。
何の経費かよくわからないので財務データとしても好ましくありません。
それに外野からは、あえて中身を隠すように会計処理しているようにみえますので、「ぜひ内容を確認しにいきたい」というバイアスがかかりやすいかもしれません。
【編集後記】
ある手続きのために銀行へ。
自分のミスしたせいで修正があり。
・長女(5歳)
今日はママと長女と一緒に発語教室へ。
か行がうまく言えなかったのですが、何度か教室に通ってとてもきれいに発生できるように。
。
・次女(0歳)
今朝は5時半に起きてそのまま寝ず。
妻も起こされて、そのままいつもより1時間ほど早く朝食の準備を。
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