柏餅の当日ドタキャン。フリーランスも他人ごとではない
GW中にヤフーニュースでこんな記事をみました。
時々、こういった飲食店での当日キャンセルのニュースがでてきます。
準備してくれたお店側の気持ちを考えるといつも残念な気持ちになります。
このドタキャン、経営の面からお金をもらえなかったという点で考えさせられることがありました。
(なお冒頭のお店、完売して回収で来たこと自体は本当に良かったです。)
入金されるまで気が抜けない
ビジネスをするうえで売上は大切です。
売上があって請求書を発行するまではテンションが高く、気を使っているでしょう。
営業職の方などは売上に応じてインセンティブがもらえることがあるでしょうから、売り上げたときはうれしいものだと思います。
営業の方が売り上げてくれるから会社が成り立っているわけですから、営業様様なのは事実です。
では、仕事が終わり請求書を送ればその案件は終わりでしょうか?
否、違います。
売上が入金されるまでが仕事です。
売上を上げるのは大切ですが、同じくらいきちんと回収するのも大切です。
お金は大事
製造業や卸売業など、売上を上げるためにはまずお金を払う必要がある業種があります。
製造業なら製品をつくるために材料を買ったり設備を揃えたりします。
冒頭のニュースの和菓子屋さんならお菓子の原材料や作る職人さんたちの人件費がかかります。
卸売業なら商品を仕入れたり在庫していくコストなどです。
そして、これらの支払い期限は必ず来ます。
その支払う原資は売上代金ですから回収できないと支払いができません。
支払ってくれない相手にはもう売ってくれないでしょう。
そうなると材料や商品の仕入れができません、商売が続けられません。
ビジネスを続けるうえで「お金がある」「払うものは支払う」はとても重要です。
中小企業、フリーランスほど未回収のダメージが大きい
売上代金の未回収はだれにとっても痛いです。
特に売上が特定の相手によっているとその痛みはより強くなります。
その相手からの入金がないと経営的にも資金繰り的にも苦しくなってきます。
この特定の相手による傾向は中小企業、フリーランスの方に多くなりがちです。
私もひとりで税理士業をやっているので共感というか、そういった危機感を忘れてはいけないと思っています。
ちなみに、入金がされなくても、売上の事実は残り続けます。
売上があり、利益が出れば税金がかかります。
ここで「入金なくてお金がないから税金払わなくていい」、とはなりません。
回収ができていないのと、利益が出ているかは、別々に考えます。
税務署としても回収できなかったことは同情してくれるかもですが、それはそれ、これはこれ、です。
先に入金してもらう
未入金はなんとしても防がないといけません。
もし入金がなければすぐに催促する、というのは大切です。
ただ、あまり気分がいいものではないのでもっと先の対策として、先に入金してもらう手があります。
卸売や小売業でも一見さんには先に代金を振り込んでもらうケースがあります。
ドタキャンの抑止力になりますし、ドタキャンがないとしても先に入金してもらえれば資金繰り的に助かるでしょう。
ただ、先に入金を頼むことはデメリットになりえます。
先に代金を請求すると商品を買ってれないかも、競合他社に行ってしまうかも、という懸念があります。
しかし、逆にメリットになることも。
たとえば冷やかしの抑止力になります。
また、本当にそのサービスを欲している、その商品がほしいなら先払いでも買っていただけるでしょう。
【編集後記】
3連休、3連休、土日と休みが続いてやはり気が抜けたようです。
気持ちがダラーっとしてしまい、起床時間が遅くなってしまいました。
・長女(5歳)
最近、近所の役所内にあるこども館が最近お気に入りです。
家にはないおもちゃで遊べるのが楽しいようです。
この土日もどちらも遊びに行ってきました。
・次女(0歳)
今朝は離乳食でカボチャに挑戦。
ニンジンと違い嫌がらずに間食。
特にアレルギーもなさそうでした。
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