喜んでないのに喜んで!とは言わない

喜んでないのに喜んで!とは言わない

ふと見かけたサラリーマン風の人。
営業の人でしょうか。

お客様と電話しているのか「ありがとうございます、ご要望何でもおっしゃってください。それでは今からすぐ伺います。」と、電話していました。そして切るなり大きなため息。

電話に疲れたのか、大変な要求をされたのか、はたまた今からお客様先に行くのが億劫なのか、いずれにしても「ありがとうございます。」の言葉とは裏腹に、喜んでいるようには思えませんでした。

 

ひとりだからできないこともある

私は、急に仕事の電話がかかってきて呼び出されても対応するのは難しいと思います。

かかってくるも何も、普段電話は使っていませんし、番号も自ら公開していないので連絡先を知っている方は限られますが。

ひとり税理士だから「電話を使わない」理由

電話で連絡するのが常識?相手と気持ちよくコミュニケーションが取れていればOKじゃないかな

私はひとりであるがゆえに、組織や色々なしがらみから解放されているのでフットワークを意識して柔軟な対応は意識しています。

ただ、ひとりで仕事をしていますので電話に限らず、急に「今日の今日ですぐに対応して!」というご要望にお応えするのは難しいです。

いつでもすぐに動ける状況とは限りません。
すでにお客さまと予定が入っているかもしれませんし、集中して作業しないといけない時間もありますし、営業時間を過ぎていることもあるかもしれません。
外出している間に「これやっておいて」と頼める人もいません。
ひとりであるがゆえに、リソースも限られます。

なにより、家族やプライベートの時間も大切にしたいと思っています。

ゆっくりだらだらと仕事をする気はありませんが、いつでもどこでも24時間対応はできません

ご依頼いただけることは大変にうれしいことではあります。
しかし、すぐの対応をご希望の方のお力にはなれませんし、喜んで!とは言えません。

 

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双方にとって良い選択がベスト

ひとりでやっている以上、何でも受けることはできません。
選んでいくことも必要です。

ご依頼いただくことは大変うれしいこと。
とはいえ、ひとりで仕事をする以上絞り込みが必要でもあります。

もちろん、選ぶのはお客さま側も同じです。
絶対に電話で連絡したい、いつでも捕まえたい、こういった要望をお持ちの方もいるかもしれません。
であればその要望に答えられる税理士にご依頼されるのがベストでしょう。
そのほうがお互いのためでしょうから。
ご依頼者、税理士のどちらかだけが得して、もう一方は損したり我慢する関係は長続きしないのではないでしょうか。

冒頭の会話はまさに私の方向性と違う点が凝集された感じでした。
・そもそも電話
・何でもかんでも受けなれない
・呼び出されてもすぐに動けない

なお、私であれば、次のような方向性の方は対応が難しいかと。
・とにかく安く頼みたい
・税金払いたくない
・いつでも捕まえたい(特に電話で)
・年上だからえばりたい、偉い

 

逃げではない選択を

選ぶとはいっても、苦手、やったことがないことから逃げるのも違うかなと。
私は心配性なので苦手、やったことがないことはお客さまにも迷惑がかかるかなと躊躇しがちです。
とはいえ、せっかく独立して好きにやれるのですから食わず嫌いにならずチャレンジすることも大事かと。新しいことをする方が自分の成長になりますし、結果的にお客さまにもプラスになるかと。

ブログや、PC、ネットワークの設定、営業だって自分ひとりで出来るとは思っていませんでしたが、先人の知恵を大いに借りながらなんとかできているわけですから。