ひとりなら「より多く」を目指さなくてもいい
- 2021.12.23
- 独立
ひとりで仕事をしていると「より多く」を目指さなくもいいです。
会社や上司から「より多く」を責められることはなく、終わりのない戦いに強制参加させられることもありません。
より多くを求めなかった結果
今年の3月に事業会社を退職して、4月に独立しました。
独立して約9ヶ月経ちます。
当初は、独立して安定した生活ができるか不安でした。
現状どうなのかというと、まだ収入が多いわけとはいえませんが、本当に幸運なことに時間とお金と仕事とがいいバランスです。
独立後は勤務時代よりも自分や家族の時間がとれていますし、それでいて適度にお仕事と収入がある状態です。
自分自身がお客さまの対応ができるようの拡大路線はとらず、ガンガン営業をしてきませんでしたが、おかげさまで日常生活も精神的も良い状態で過ごせています。
ですがもし「より多く」を目指していたら、今の良い状態にはなっていないかなと思います。
より多く、には終わりがない
ひとりで仕事をしているとキャパシティに限界があります。
多くの仕事をいただいても対応ができないので、より多くの仕事、より多くの売上を目指す、という方針はとっていません。
より多くの仕事や売上を目指さなかったのは、既述のキャパシティの問題のほかに、「どこまで増やせばいいのかわからないから」というのも理由のひとつです。
ビジネスにおいては、より多くを求めるのが一般的だと思います。
たとえば、売上。
売上は会社を評価する要素のひとつです。
利益が出ているのか、利益がいくらなのかも評価要素ですし、
その利益を出すにはやはり多くの売上が必要です。
(普通は売上以上の利益は出ませんので)
また、売上が多ければたくさんのお金が会社に入ってきて、会社運営を安定させやすいです。
上場企業なら売上や利益の予測値が発表されるだけで株価が大きく動くこともありますから、会社としては売上を多くしたいと考えます。
上場企業に限らず、より多く、よりたくさんを求める動きがあります。
・多くの売上をあげたい。
・たくさんの人を雇い。
・多くの給与を払いたい。
・社長や役員も多くの給与をもらいたい。
・より場所に広いオフィスをかまえたい。
そのため、営業職の人なら会社や上司から売上を増やすようプレッシャーをかけられることになるでしょう。
(最悪、給料分の売上がないと雇っているだけで会社が赤字ということもありますが)
また、業界によっては当初プレイヤーが多かったけど、最終的に数社に集約されて寡占、独占状態になることもあります。
なので、他社よりも優位にたつ、業界のシェアを取ることも必要な場合も。
とはいえ、より多くを求めだすと、ここまで多くすればOK、というラインが曖昧というか、ないと思います。
多くを目指そうとすると、比較対象がいくらでも出てきます。
・競合他社より少ない
・上場企業より少ない
・国内トップ企業より少ない
・海外の会社より少ない
そして仮に全世界で1位になったとして、今度は追われる立場として1位を死守するさらなる戦いが始まります。
(そもそも1位になる必要があったのか、という話にも。)
独立後は仕事だけに時間を使わなくていい
どこまで増やせばいいかわからない、といっても売上が多いほうが経営的には安心でしょう。
売上のお金が事業の経費や生活費になるので売上ゼロだと困りますし、無いよりはあったほうがいいのは間違いないです。
ただ、売上としてお金をいただくには当然仕事をするわけですので、仕事をする時間が必要です。
この時間というものは、だれにでも1日24時間しかありません。
この24時間で睡眠したり、食事をとったり、家族との時間を過ごしたり、遊んだり、そして仕事をすることになります。
人生において仕事は大切なものです。
しかし、同じように家族の時間や遊ぶ時間も大切だと思っています。
仮に睡眠時間が7時間だとして、残りは17時間。
この残った時間をどう使うか。
会社員なら1日最低8時間労働、さらに残業があったりお昼休みや身支度、通勤時間を入れると12時間から14時間くらい仕事のために時間を使っているかと思います。
残る時間は3~5時間ほど。
この残り時間で食事や買い物、家事などをするとあっという間に時間を使い切ってしまいます。
私は独立して、かつ自宅で仕事しているので身支度や通勤時間はほぼありません。
ですので、自分が会社員だったときより時間があります。
では、残った時間をすべて仕事で埋めるのか。
時間をすべて仕事に使い多くの売上を目指すこともできます。
それが独立の醍醐味でもあります。
でも、私は仕事だけに時間を使っていません。
冒頭のとおり、仕事ばかりに追われないようにして家族との時間や遊ぶ時間を確保することで精神的に安定した日々を過ごしています。
仕事のための勉強の時間も必要ですし、ライフステージによって家族のために時間が今より少なくなったり多くなったりするかもしれません。
より多くの売上を目指して仕事だけで時間を埋めると、仕事以外に時間の調整がしずらくなります。
なので、あえて空白の時間を作るのが大切かと。
とはいえ独立した今は、自分で仕事をしないと収入もありません。
ですので、自分の信念と責任で収入のバランスを考えながら時間の使い方を考える、せっかく独立したのでそんな時間の使い方をしています。
【編集後記】
DAZNの「J.LEAGUE DOCUMENTARY SERIES」、清水エスパルスの第二弾が公開されたので見ました。
今回は権田選手が主役。
意識が高い、気持ちが強くて誤解されがちな人ですが、清水を強くしたいと1番思っていたのが伝わってきました。
レンタルからの完全移籍も決まったので来シーズンも期待しています。
オープニングの感じだと、松岡選手、唯人選手のパリ五輪世代が主役の回がありそうだったので続編も楽しみです。
・長女(4歳)
少し早めにクリスマスプレゼントでシルバニアファミリーの人形と美容室をもらって楽しそうに遊んでいます。
放っておくといつまでも遊んでいます。
なぜか妻も便乗して赤い屋根の家を買っていました。
その赤い屋根の家も娘に独占されています。
・次女(0歳)
まだ3か月ほどですが、すでに上の子が5か月のときと同じ体重に。
おさがりの服、あまり長く着れないとケチなことを考えています。
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