必要な売上が分かれば無理に売上を追わなくていい
- 2021.11.08
- ひとりビジネス
ビジネスでは様々な目標を設定します。
代表的なものが「売上高」です。
売上を増やしていくこと、前年より売上が増えることは、ビジネスが成長している分かりやすい指標です。
確かに自分自身やお客さまの売上が増えていると良いことだと感じます。
ただ、常に売上を追い続けることが良いことなのでしょうか。
売上目標が前年対比増の不思議
事業計画を立てると売上目標を設定するものです。
通常は前年より良い数字、売上を増やす方向で設定されます。
目標を立てるのは大切です。
待っていてもお客さまは来ないので、目標を立ててそれを達成するために考え、
行動することは仕事をするうえで欠かせません。
しかし、なぜその目標金額なのか、なぜそこまでの売上が必要なのかは不思議に思うこともあります。
たとえば飲食店などで、去年この店舗は●●万円売れたから今年は〇%増を目標とする方法。
恐らく
・去年と同じだけ売り上げがあるのは当たり前。
・もっと頑張ることとで売り上げを増やせるはずだ。
ということなのかと、考えています。
別におかしくないような気がします。
でも、去年に比べ周辺に住んでいる人、周りのお店、商品、従業員、景気など違う点がいくつもあると思います。
これらを加味したうえで、今年は「なぜこれだけ売らないといけないのか」、という説明がされていることは多くないと思います。
どうしても「どれだけ売るか」、だけを考えている印象を受けます。
売上はお客さまあってのもの
「どれだけ売るか」はあくまで売る側が考えた数字です。
ですが、売上とは、買ってくれる、お金を払ってくれるお客さまあってのものです。
商品やサービスが欲しいと思えばオカネを払ってくれますし、いらなければ払いません。
プロモーションを打ったりして販売促進するなど、売上を増やすためにできることはあるでしょう。
しかし、お客さまにも事情があります。
「もう少し安ければ買いたい」「この前同じ商品を買ってしまった」というように需要があっても買ってくれないかもしれません。
ですので、売上というのは売る側が自分たちの意思でコントロールできるものではありません。
必要なお金から必要な売上を考える
コントロールできないとはいえ、売上がゼロではビジネスを続けていけません。
続けるためには最低限の売上、必要な売り上げ、というものがあります。
しかし、それは前年対比○%といった数字ではないと思います。
必要な売上は、必要な経費から考えることができます。
必要な経費をカバーできるだけの売上が必要になります。
逆にいえば最低限、必要な経費分の売上があればビジネスを続けられるわけです。
必要な経費は家賃や光熱費、PCなどの備品の買い替え費用などと、給料がメインかと思います。
ひとり社長でも自分が生活できるだけの給料が必要です。
フリーランスの方なら、給料のところを生活費と考えればいいでしょう。
必要な経費を把握するために、一度ビジネスでかかっている経費を洗い出してみると分かりやすいです。
(思ったより経費が掛かっている場合は本当に必要な経費か考える良い機会でしょう)
そうすると、必要なオカネが浮かび上がってきます。
たとえば、月々必要なオカネが次のとおりだった場合
・事務所家賃20万円
・給料30万円
・その他10万円
(20+30+10)万円×12ヶ月=720万円
年間で720万円売上があればビジネスが続けられるので、720万円が「必要な売上」になります。
事務所家賃や生活コストを下げれば、売上を下げても貯金ができたり利益を残すことができます。
必要以上に売上を追わなくてもよくなります。
逆に、もっといい生活がしたいならもっと売上が足りないので増やす必要にがあります。
このように必要なお金を把握することで、必要な売上を知ることができます。
売上を増やすよりコストを下げる方が簡単
必要な売上が分かればそれ以上無理に売上を追う必要はありません。
もっとお金を残したければその分だけ売上を増やせばいいですし、これ以上いらなければ休んでいてもいいわけです。
また、無理に売上を追わないために売上を増やすだけでなく、コストを下げることも大切です。
なぜなら1万円の売上をつくるよりも、1万円コストを下げるほうが簡単だからです。
以外と無駄なものにお金を払っていることがありますし、なによりコストを下げるのは自分だけで出来ます。
1万円の売り上げをつくるには、自分に1万円払って下さるお客さまの存在が必要です。
新しいお客さまを見つけられるかは不確定ですが、コストを下げるなら自分の意志で確実にできます。
これは生活においても言えます。
私は、最低限として家族が衣食住に不自由なく過ごすために、毎月お金の流れを管理して生活するためにどれくらいのお金が必要か把握するようにしています。
そのなかで要らないものはやめましたし、必要なものは多少高くてもお金を払うようにしています。
生活コストを下げるなら今日からでもできます。
「あれが欲しい、これも買いたい。だからもっと稼がないと」といいだせば欲は無限に湧いてきますので、いくらか稼いでも足りません。
【編集後記】
先週末は妻の祖父母のお家にお邪魔しました。
次女の顔はずっと写真や画面越しで見ていたので、やっと本人を見せられました。
コロナが落ち着いている今のうちに。
・長女(4歳)
最近はずっとおしゃべりしていたり絡んできたり、少し注意するの泣き出したりと。
妻も私も次女が生まれる前のようにかまってあげられないので寂しいのでしょう。
・次女(0歳)
ベットに横にしておくとひとりでずっとニコニコしています。
そうかと思うとオムツを変えた後にずっと泣いていたり。
赤ちゃん心は難しい・・・。
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