ひとり税理士のお客さま対応。自宅兼事務所ならどうするか？

私は自宅兼事務所で開業しています。
自宅で開業するにあたり「来客対応はどうするのか？」という不安はありました。
今は色々な方法でお会いしており来客対応の不安はありません。

自宅兼事務所で来客対応できるか？

独立するにあたり、事務所を借りるか選択肢はありませんでした。

税理士の仕事をするうえで、必ず必要になるものはそれほど多くありません。
極端なことをいえば机とパソコンとネット環境があればできますので、机が置けるくらいのスペースがあれば十分です。

それに、事務所を借りなければ運営コストを抑えられますので、最低限必要なおカネの目安である「食べていける」ラインを低くできます。
食べていけるラインを低くできれば、自分で把握できないほど多くのお客さまを抱えなくていいし、無理な仕事の取り方もする必要もありません。

また、事務所の維持コストが上がるとどうしても一部をお客さまに転嫁しなければならなくなるかもしれません。

ですので、自宅事務所であることは結果的にお客さまの利益になると思っています。

なお、「自宅でやっているなんて」「立派な事務所を借りていない税理士なんて」という方にとっては頼みたくない税理士なのかもしれません。
残念ですが私ではお力になれない方だった、ということです。

ただ、自宅兼事務所でやっていくにあたりいくつか不安がありました。
そのひとつが「来客対応をどうするか」です。

税理士業はお客さまあってのものです。
となれば、ときにはお会いする場面もあるでしょう。

いままで勤めてきたときは、勤務先の事務所に応接室がありました。
ですが自宅兼事務所となると勝手が違います。

執務室以外に応接室にできるような部屋は余っていませんし、そもそも自宅ですので仕事のお客さまをお迎えするような立派な場所でもありません。

自宅以外で対応する方法はいくつもある

独立の準備をするなかで、他の税理士さんや独立している士業の方々のブログやHPを拝見して勉強させてもらいました。
そのなかで自宅兼事務所でやっているかたも多かったので色々と参考にさせてもらっています。

現在、私は次の方法でお客さまと面談や打ち合わせをしています。
・zoom
・喫茶店でお会いする
・お客さまのところに伺う

なお、上記以外に会議室を借りるのも手でしょう。
分単位、時間単位で借りることができます。

ちなみに私は現在この会議室を借りる方法はやっていません。
その理由はふたつ。
ひとつは、それ以外の方法で済んでいるから。
もうひとつは、会議室という白い壁に机と椅子が置いてあるだけの殺風景な部屋で「初めまして」というのが苦手で。

zoom

2020年に入ってから利用者が急拡大しました。
私も例に漏れず使っています。

最近は面談、打合せではzoomで行うことが一番多いです。
・ネット環境あれば使える
・自宅同士でも話せる
・距離に制約されない
執筆時点では、無料プランでも一対一の利用なら時間無制限で使えます。
細かいことを言えば、デメリットもあるという意見もあるようですが、それ以上に得られるものがあります。

喫茶店でお会いする

打ち合わせで喫茶店を使うこともあります。
zoomじゃなくて直接会いたいけど、お互い自宅だったりするときなどに使うことが多いです。

また、事務所や会議室とは違い、密室ではないので女性のかたと初めてお会いするときにもご案内しています。

とはいえ、ビジネスの話をするのですから情報漏洩や不特定多数の目につくのは避けたいものです。

ですのでカジュアルすぎない、ある程度の値段がするお店を選んでいます。
ファストフード店やコーヒー一杯が100円ちょっとで買えるお店だと、色々な客層の方が入りやすいため避けています。
（プライベートでは重宝しています）

私の感覚として最低500円以上するお店だと立地の良い駅前のお店でも、話をしていて安心できる客層だったりします。

また、仕事の話をするので空いている方がいいような気がしますが、お客さんが少ないと自分たちの会話が目立ちます。
ある程度混んでいるとまわりの話し声でかき消さるので、あえて他のお客さんが確実にいるランチ～15時ころに利用するのも手です。

お客さまのところに伺う

近所ならお客さまのところに伺うのもありです。

一昔前なら税理士がガンガンお客さまのところに押しかけることもあったでしょう。
もちろん、お客さま次第ですので来てもかまわない、ということであれば伺うのもありだと思います。

リフォーム、増改築すべきか？

自宅にスペースがないならリフォームや増築する手もあるでしょう。

しかし、私は選択肢に入りません。
リフォーム、増築すればおカネがかかります。
それも数十万単位では済まず、少なくとももう一桁上の話になるでしょう。

そうすると冒頭に書いた、私が自宅兼事務所にしている意味がないので私はやりません。
（そもそも増築できませんし・・・）

それでも応接スペースは用意しておく

ということで、自宅に応接スペースがなくても来客対応は問題なくできています。
とはいえ、自宅兼事務所でビジネスを考えている方は、簡単でもいいので応接スペースはあったが良いかなと思います。

私もなんだかんだ言って、来客スペースを用意しています。
理由としては、
・どうしても事務所に来たいという方
・銀行向け
です。

自宅のひと部屋を完全に仕事用として確保しており、私の好きにできるので応接スペースもご用意はしています。
「応接スペース」なんていっても、丸テーブルと椅子を一脚置いているだけですが。

用意はしていますが、今後も上記のいずれかの方法でお会いするつもりです。
今のところ「自宅兼事務所に行きたい！」というかたはいらっしゃらなかったですし、zoomがある現在において遠方からわざわざお越しになりたい方がいるとも思えませんし。
（営業は来たがりますね、絶対敷地に入れませんが）

ですので、ほとんど銀行さん向けに用意しています。
ビジネス用の口座を開設すると、実態確認、現地確認としてお見えになりますので。
開設後も融資の手続きなどでいらっしゃることがありますし。

【編集後記】
今日は、新規のお問い合わせを数件いただきました。
確定申告のご相談も。
年末が近くなり確定申告のお問い合わせも増えてきました。

・長女（4歳8か月）
4月からこどもチャレンジをやめてＺ会をはじめましたが、こどもチャレンジのほうが合うみたいです。
「しまじろうのわお」も好きで毎週楽しみにしていますし。
クリスマスプレゼントにしまじろう（こどもチャレンジの再開）をお願いしていました。

・次女（1ヶ月）
長女のお下がりを着ていますが、すでにパツパツに。
生まれたときの体重も長女より重かったので、成長も早そうです。